デジタル姥捨山

 みなかさん一人暮らしを始めてからすっかりマック(マクドナルド)とは疎遠になってしまったのですが(退勤時に電車を途中下車しないと寄れないため。実家時代は家から徒歩圏内にマックがあった)、この前久しぶりに行ったとき、セルフオーダーみたいな機械が導入されていて、

 こういう券売機てきなのって、たまにポンコツな場合があるのですが、そこはさすがに天下のマックということなのか、初見でもなんの不便もない操作感で(ピクルス抜いたりとかまでできるらしい?不明)、感心したというお話でした(これは話のオチではありません)。

 松屋は(たぶん)昔から券売機だったのでともかく、(みなかさんが職場の休憩中ごはんによく行く)吉野家とかリンガーハットとかも、次々と注文がセルフオーダー方式(券売機ではないのですが、そういうセッティングをされたiPadみたいなのがテーブルに設置してある)になってきている印象で、それって効率化とか人件費削減とか、のほか、

 (店員さんいびりを日課にしているような)めんどくさい中高年を排除する目的もあるんだろうなという気がしていて(一定以上にやばい人はそれでもやっぱり、「使い方分からないんだけど?」って半ギレで店員さんに絡み、一緒に券売機を操作してもらいながら、「牛焼肉定食って言ったじゃん!」とかいちゃもんつけてたりはするのですが、

 一定未満のやばさの人は静かにお店に来なくなる?)、気持ちは分かるしみなかさんは券売機使えるからいいのですが、「あなた出入り禁止」って言うわけじゃないので向こうは、気まずさを感じずに一方的に厄介払いできて得をするというか、自分の勝手な都合で気軽にラインブロックというか、

 法的にグレーな色恋営業でお金を搾り取っておいて、いざ相手がストーカー化したら自分は法的手段(接近禁止)に頼るみたいな、みなかさんがなんとなく苦手としている大人てきなずるさ、を、そういうやり方には感じてしまい、常に世の中から切り捨てられる側、という被害者意識のある(最初から自力でなんとかするつもりなので気にしてはいませんが)みなかさんは微妙な気持ちになるのでした。

 たぶん大手外食チェーン店の役員会議では、「モバイルオーダーとか使ってくれる、手間と時間のかからない、できれば単価の高い客、で注文を埋め、アナログで厄介な客をいかに寄り付かせないか(キャンペーンや特典、営業時間、立地とかを工夫して、いかに他社に押しつけるか)」、みたいな話し合いがされていると思うし、

 年金支給日に吉野家の牛丼を食べるのが楽しみ、みたいなお年寄りが、セルフオーダー導入により、「注文方法分からないからもう行けない」ってなり、そのせいでボケちゃって以降の人生のQOLが著しく低下する、みたいな例も、高齢者の100人に一人くらいの割合で起こっていそうだし(読者様:「そんな吉野家行かないだろ」)、

 まあ見ず知らずのお年寄りがボケたところでみなかさんには関係ないのですが、松屋店内で料理の完成を待っている間(セルフオーダー)にも、ウーバーや出前館の人がひっきりなしにやってきて、注文番号?を言い、ほぼ待ち時間ゼロで商品を受け取って出て行ったり(礼儀正しい人が多くて感心する)、

 マックで商品の提供を待っている間にも、モバイルオーダー勢と思われる人たちがどこからともなく現れ、次々とみなかさんより先に商品を受け取り、颯爽と退店していくみたいな、尋常じゃない効率化がされた状態、での業績で支えられた株価って、万が一のことがあったときにとても脆弱なのではと思ったり、

 なんかほんとに世の中の加速っぷりが怖いんですよね、時速20キロで事故るのと100キロで事故るのとでは被害段違いというか、効率の悪さとか年齢関係なく誰もが利用できるアナログぶりって、非常時のドローダウン耐性てきなメリットもあるような気がして、効率化やデジタル化でそれが急速に失われていっていることを日々心配しています。

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